飲酒検知の捜査の問題 など 平成18年9月14日
 

 今日は、中部地方の裁判所で民事裁判。同乗者は間違いなく飲酒をしていたが、事故ドライバーに警察の飲酒検知がなされず、事件は執行猶予となった事件です。警察官曰く『臭いがしなかったので検知をしませんでした。』と。遺族は事故から3年以上経つ今でも納得してません。『酒を飲んでたんじゃないかとの疑いは今でも強くあります』と言われます。

@ 飲酒運転の摘発をにおいに頼る捜査が今だに現場にあります。つまり機械による検知が原則でないため、抜け道を利用するドライバーもいます。捜査に本来問題がありますが、このような岡っ引き的捜査がいまだになされるのは、どうしてなのかわかりませんね。機械でやれば良いのにと思います。

A 現場がそのような捜査であるためか、アルコールの臭いを失くす『臭い消し商品』がよく売れているようです。堂々と飲酒を勧める商品がコンビニ等で売られているのが実情で、飲酒ドライバーの常備品のようです。

B 飲酒の取り締まり現場では、検知を拒否する件数が増加していると今日の毎日新聞夕刊が報じてます。飲酒検知拒否罪は罰金上限30万円。酒酔い運転なら3年以下の懲役または50万円以下の罰金で、酒気帯びなら1年以下の懲役か30万円以下の罰金と厳罰化されましたが、正直に申告したら、アルコールが検知されれば懲役もあるのに、検知を拒否するとせいぜい罰金。これじゃ拒否する例が増えるのが当たり前。逃げ得なわけです。政策が必要です。

C 逃げ得は、飲酒人身事故でもあります。飲酒ひき逃げがこのところ5年で倍増となり、年間2万件発生していますが、事故を起こして、正直に警察へ言えば危険運転となるが、翌日出頭すればアルコールが抜け、業務上過失とひき逃げで処罰されることとなります。刑の格差でいうと、業過致死傷罪やひき逃げは5年で、危険運転罪は上限20年で格差がありすぎる。刑の格差を知り飲酒ドライバーは逃げるのです。これも逃げ得で、昨日の新聞では公安委員長が引き逃げを厳罰化する方向に、と報道がありました。ひき逃げは2002年に上限3年が5年に引き上げられましたが、さらなるひき逃げの厳罰化をしないと、酔っ払い運転の抜け道を防げないようですね。

D 危険運転罪や飲酒厳罰化の法律が出来ても、関連する法律が従来どおりだったり、運用が従来どおりだったりするから、飲酒ドライバーに抜け道を許すのでしょうが、飲酒を許さない諸施策を講じることをしなかったつけが、今出てきているように思います。飲酒運転が減らないのもそのためです。