捜査段階における実況見分調書開示を求める 平成15年10月2日
 

捜査段階における実況見分の開示はされていませんが、現実に徹底されているわけではありません。警察は損保担当者やリサーチ等には裏で流しておりますし、弁護士も手段を講じれば、見ることが出来ます。たとえば、元検事などは、肩書きを利用して、調書を簡単に見ているようです。私ども一般弁護士は、こういう違法なことはしませんが、損保弁護士に元検事とか多い理由は、こんなところにもあるのです。
では、普通の弁護士が被害者支援の仕事をするとき、どうしたらいいのか。これは押しの強さがまずあること。次に努力をすることです。どういうことかというと、開示をする対象の仕事に匹敵するような遺族の立場での実況見分調書を持参したり、遺族が調べた事実とかを持参し、検事教育をしていかねばなりません。

捜査段階における実況見分調書は、目撃者がいる場合どのように作成されているのか、被害者や遺族にとり、重要な関心事です。このため毎日警察へ抗議をしたり、或は目撃者と面会までされる遺族もいます。目撃者は教えてもらえない為、推定して動くわけです。日夜心配や不信が続くのです。実況見分だけでも見せてもらえば、遺族の不安や不信やむやみやたらの行動は不要のはずなのです。
実況見分の開示を求める遺族らの運動(KSR)が、先日結成されましたが、支援弁護士もこの被害者の悩みに対して、捜査側の不条理な運用に対して、業務の中で声を挙げていく必要があります。
例えば、弁護士が被害者側の立場で検事と面会する際、検事にただお願いしますとか、厳罰をお願いしますとか、いうだけでなく、積極的に、捜査記録を見せて欲しいとか言わなければなりません。検事教育も必要であり、交通検事の多くは、特別絶対に見せてはいけないとは思っていません。
例えば、5年前、まだ信号周期表の開示は許されていない時でしたが、現実に見て測った信号周期表を持参し、加害者の赤信号を説明したところ、検事は捜査記録にある信号周期表を見せてくれました。大阪地検堺支部の検事でした。

つい昨日は、中部地方のある検事と面会しましたが、遺族がここ数ヶ月苦しんでおられる問題で、警察の実況見分は不当だという申し入れをしに行ったのですが、先に実況見分のねつ造として警察官を告訴した経過もあったり、遺族が実況見分のやり直しの要求もしたりして、プレッシャーをかけていたため、実況見分図面を2つ見せてくれました。当初は躊躇していたようですが、みせてくれました。遺族が鑑定まで持参したことも圧力となったようです。

実況見分図面を見せてくれてわかったのは、衝突地点とされる×が目撃者と被疑者の言い分が合致していることなど、多くの不自然さでした。複数の供述は各自で違うはずですから、×が全く同じというのが不自然なのです。
検事も『動いている車から見ているから、どの地点かというのは、幅があるはずだ』と言ってましたね。そのとおり。警察の実況見分を疑うのは、検事としてはまともです。こんな検事は少ないです。 
 開示してくれたため、これからの作業の目標も明確となりました。まともな検事さんありがとうございます。(遺族にしたら当たり前のことですが、こんな検事はいないんですね)