駐車車両の責任 平成14年11月30日
 

駐車していて事故の責任を問われることがあるかについて最近の判例は積極的に認めてきております。

障害物としての路上駐車
判例の視点は路上駐車は障害物として扱い、駐車トラックに後続車が衝突する場合、駐車車両を避けようとして、後続車と衝突する場合の2つのパターンがあり、かつては動いてもいない車の責任はない、とされていたようですが、最近では駐車車両の責任を厳しくしてきている判例も出てきています。後続車が衝突した場合では、後続車35%で違法駐車トラックに65%もの過失を認めた判例も出現しております。
従前には、動いてもいない車に事故の責任を認める例はありませんでした。しかし最近では認めてきております。車は便利であり、多少の危険が伴なっても許された危険であるとの考え方は、もはや通用しなくなってきており、飲酒運転厳罰化が象徴するように、『車は凶器』とする被害者の視点から責任を考える考え方が浸透してきていることも原因です。車は凶器である、とする被害者の視点に立つとき、過失の判断は、車に乗るときや駐車するときから始まっているのです。

視界妨害としての路上駐車
車は凶器であるとする考えを徹底すると、車の陰から飛び出した子供の死亡事故の責任は駐車していた車にもあることになります。道路交通の視界を遮っていたことによる責任です。視界妨害は日常的にありがちな責任のはずですが、判例で認められているのは、路上障害物としての駐車車両の責任のみです。しかし視界妨害の駐車車両についても、当然にその責任がみとめられるべきではないでしょうか?