交通検察 平成14年9月13日
 

九州の交通刑事裁判について、遺族より依頼あり。遠方の方は、メールが手段。
近くの依頼者より相談のやり取りは、なぜか頻繁となります。

(1)捜査検事が、面談していきなり『被疑者が謝罪に来ないのは事故でショックを受けたからでしょう。』と。遺族は署名持参してまでも厳罰を求めているのにです。これを聞いて、すぐに遺族は涙が出る事態に。分かってくれない検事に対する悔しさです。
『先生、弁護士は8人目でも選べますが、検事は選べないんですか? 遺族は?』と。
その後、検事交替申し入れを高検に提出したため、交替となりました。これは、捜査段階で交替を求めたケースとして、異例とのことで記事になったほどです。

(2)公判開始。
 第1回期日に 公判検事は、被告人を『−−さん』とさん付け 。丁寧な扱いです。まるで弁護人。
遺影持込でも、裁判所の意向をただ伝えるメッセンジャーボーイ。『遺影持込は傍聴席の2列目以降にするように』『遺影は大きくないように』と。遺族の不信感は頂点になりました。
『先生?交替を求めるのはおかしいでしょうか 』 『やりたいようにしたほうがいいですよ』
公判検事についても、公判部長宛に検事交替の申し入れ。 次回からは、公判検事交替決定。

(3)交通検察官
悪質な公判になる事件でも、どうして、遺族の思いは伝わらないのか?
公判の構造は、もともと、被害者排除システムです。検事と弁護人、裁判官の3者が当事者。
遺族の立場はありません。傍聴席から傍観するのみ。
ところが、刑事事件では、検察は、交通事件について、軽く扱う風潮があります。
 交通死亡事故については、かつては命を守る検察を標榜し、初回から実刑という場合もありましたが、いまや、交通事故は犯罪ではない、とする扱い。当然公判には、2線級ピッチャ−しか登板しません。
 だから、捜査でも、遺族は邪魔者扱い。公判では、自信のない態度で臨むのです。副検事が公判にたつと、もっとひどい。
 法曹2者の裁判官、弁護人の態度に比べて、遺族が傍聴席からみるものは、遠慮しがちに、2者の顔色を伺い、びくびくした法廷態度。
   
『代りをさせて! 』 思わず、言いたくなります。