重度後遺症裁判のために(6)
介護費の高額認定事例
平成14年7月31日
 

介護費がどのくらいか、これまでの判例は重度後遺症高額判例事例集に搭載されてます。
最高でも1日1万円〜1万3000円。家族介護費は8千円ほどです。
しかし、最近は被害者や家族が裁判に直接関わるケースが多く、この被害者の声により、裁判上の相場とされていた介護費を底上げしてきています。これから裁判される被害者はこの流れを尊重し、かつ引用されたりすることをお勧めします。

重度後遺症裁判  介護費
大阪地裁岸和田支部 平成14年7月30日言い渡し  介護料1日2万円
看護婦とヘルパーの2人分必要認容  1日2万円の介護料の高額認定となりました。
これまでの判例では1日1万3000円が最高額でした。

大阪では、枚方のKさんの判決があり、上限を破るものでした。この判決は家族介護1日14000円、職業的介護人介護15600円という画期的なものでした。

今回、その上限が破られました。被害者の声に裁判の相場がどんどん上がってきてます。
Kさんらの被害者家族の正当な権利主張が、後に続く家族の戦いに反映しています。
立証についても、今回は現実的支払いによる立証方法はなかったのに、裁判所が認定している点で画期的です。裁判官の勇気があります。但し、1日何回かの酸素吸入や、チューブ等の処置等、専門の看護婦によるべきとする介護措置がある事例のようですので、一般的に通用するわけではない部分もあるようです。記事では『胃に直接チューブで栄養等を注入する必要があることなどから訴えどおり2人の介護が必要』と認定したとあります。
 もっとも重度後遺症の場合、多くの家族は医療行為をしているケースが多いので、これからの重度後遺症の裁判でも証拠判例として使用されることを勧めます。記事はインターネットでも出ているでしょうし、この部分は切り抜きでも通用すると思います。
 どうして2人必要か、看護婦とヘルパー双方必要。これが認められた点で、枠を越えた勇気ある判決でしょう。