3 刑事判決や刑事裁判の問題 

 マニュアルにしたがった判決が多いのが問題です。特に被害者の心情等を見極める努力をしないし、被疑者の言うことを検証することまでしません。たとえば加害者は法廷で「反省しています」と必ず言います。 裁判官の判決も「被告人は反省の情がみられるから厳罰にするよりも刑を軽くする」との判決理由となります。法廷での被告人の『反省しています』は裁判官に言っているだけで、多くの場合被害者や遺族に向けられていませんし、実際の謝罪をしていない場合が多いのです。
 謝罪の発言について、遺族は敏感になるのですが、裁判官は、被告人に本当に謝罪の気持ちがあるのかどうか検証していません。
 実際は、遺族に背を向け、裁判の場のみで謝罪をする加害者が多いのですが、これを見分ける努力をしていません。原因は被害者抜きの裁判システムにあります。被害者は紛争当事者ですが、刑事裁判では当事者とされません。法廷では傍聴席で、黙って聞くしかないのです。
 このため、被害者側は、傍聴席にいても、水面下で、或いは書面を通して圧力をかける努力をするしかありません。当事者でないからこそ、許される方法もあります。