1 “加害者天国ニッポン”の原因 

日本の交通事故処理が加害者天国となっている実情には多くの原因があります。

  1. 被害者抜きで進められる捜査(実況見分と供述調書作成等)
  2. 被害者抜きで進められる検察手続き(捜査と刑事処分)
  3. 被害者抜きで進められる裁判(略式裁判と公判)
  4. 捜査情報が被害者に開示されない(加害者は捜査官と接し、情報を事実上得る)
  5. このため、捜査が偏頗であり、加害者の言い分に沿って行われやすい
  6. 軽く扱われる刑事処分
    (起訴率の異常な低さ、起訴の大半が罰金、公判の殆どが執行猶予)
  7. 警察官が足りず、捜査の処理能力に限界。交通事故はここ20年で倍増なのに、警察官は増えていません。このためずさん捜査がまかり通っているのが実情です。事故の事実作成過程=捜査で加害者優位の構造です。
  8. 起訴率の異常な低さも特徴です。

 昭和61年から開始された検察の起訴における非犯罪化策により、人身事故の1割しか起訴されず、その結果殆どが無罪扱いとなり、起訴されても多くが罰金に過ぎません。

 以上のうち根本原因は、検察の起訴率低下と捜査情報の非開示と被害者抜きシステムです。交通事故検挙件数は毎年増加するのに対し、検察の起訴率が低下する現象はシステムの腐敗を示し、捜査情報非公開制と相まって、加害者天国を作る主原因です。